授業と平行して,ノートを TeX で 取ることがしばしばある.
無論この時は結構早く打つのが必要なので, 省入力のためだけのスタイルファイルを用意してる.
現時点の version 保存の意味を兼ねてここにあげてみよう.
ここを見ている人が使うのは自由(というか,気に入ったらどしどし使ってやってください)ですが,
利用者が作ったものとして更に配布したりするのはやめてください.
以下,ymmathnote.sty
全部,ここで使うパッケージと LaTeX 標準の命令と被らないように作ってあるから,
\usepackage{amsmath,amssymb,type1cm,bm}
\newcommand{\pdif}[2]{\frac{\partial{#1}}{\partial{#2}}}\newcommand{\dpdif}[2]{\dfrac{\partial{#1}}{\partial{#2}}}
\newcommand{\bite}{\begin{itemize}}\newcommand{\eite}{\end{itemize}}\newcommand{\under}[1]{\begin{itemize}\item {#1}\end{itemize}}\newcommand{\bien}{\begin{itemize}}\newcommand{\enen}{\end{itemize}}\newcommand{\brac}[1]{\left({#1}\right)}\newcommand{\bbrac}[1]{\bigl({#1}\bigr)}\newcommand{\Bbrac}[1]{\Bigl({#1}\Bigr)}\newcommand{\abs}[1]{\left|{#1}\right|}
基本的には競合して不便,という事にはならないはず.
軽く解説すると,
- まず amsmath, amssymb, type1cm, bm(数式中\bm{hoge}で太字.) を使う.
- \pdif{a}{b}で a の b での偏微分∂a/∂b (partial differentiation), \dpdif はその\displayle 版.
- \bite, \eite は \begin{itemize}, \end{itemize}の省入力.
- \under は itemize 環境の縮約版. \begin と\end と\item までセットにしてる.{}の中に複数 \itemをいれこむことで普通の itemize 環境としても使えるけどソースが見難くなるから非推奨
- \bien, \enen は \begin{enumerate}, \end{enumerate}の省入力.それじゃあ been やんか,って言うたらだめです.\bite に引きずられましたごめんなさい(( \beenが defined かどうか確かめるのが面倒なので,と,\bien というのを打つのに慣れたので一旦はこのままで.
- \brac{hoge} で\right,\left つかって大きさが調節される小括弧 (bracket)で囲む.
- \bbrac, \Bbrac はそれぞれ,小括弧を \bigl と \bigr,\Bigl と \Bigr で大きさ変えたもの.時々\left, \right では思った大きさにならないことがあるのでそういう時に.
- \abs{hoge} は絶対値(absolute value).これも \left, \right での大きさ調整込み.
と,まあこんなもん.
授業の回に応じて, \bm{x}とか,f(x,y,z) とかを出力する命令を別個に作ると
(ソース作る姿勢としてはアウトかもしれないけど),さらにはかどります.
ここにあるのは,様々な範囲で使えて,かつ実績がある人らばかりで,
実際にノート取ってる時は臨時で色んな命令が登場します.ここにいるのはそのレギュラーという感じ.
\bite,\eite,\bien,\enen は他の教科のノート取りにも汎用性が高く,気に入ってる命令たちである.
もとは,\int とその後の数式までの間を詰める \Int (\int \!\! )とかあったりしたのだが,
それはずいぶん慣れて,後に続く式の形,とか,定積分なら上下に何がついてるか,とかによって
\! の数を変えるようになってきた(し,\! うつ速度も上がってきた)ので外した.
好みにもよるけど,不定積分なら \! 2個か3個,
定積分は付いてるものの大きさによるがだいたい4~5 ,くらいがバランスいい気がする.
特に定積分でのスペース調整はこだわりどころ.
dx とかの前には \, 入れてちょっと区切りを作るのも忘れないようにしたいですね(以下数分略
あとスタイルファイルとして追加したいのは,例えば itemize 環境の中で直接別行立て数式打つときに
\item \[ \int_1^a f(x)\,dx\]とかやると・と数式の間に垂直方向に隙間が空くので,それの調整含めた\item 系統とか,
定理を述べる際に,ひと通りの条件を左詰め複数行で書くのを,
今はだいたい array とか使ってやってるんだが,それをもう少し整備したまとまりある命令とか,
カウンタ勉強して自前の定理環境とか,まあ他にも色々.
結構 LaTeX は長期的に「はまってる」っていっていいんじゃないか,と思っている.
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