大学の近所に「周りは罠」としか読めない落書きのされているフェンスがあり,通りがかるたびに気にしていたのだが,最近,といってもいつからだったかわからないけれど,
「人々は無知だ 殺されると言った」
というのが同じフェンスに書いてあり, 「人々」がどこにかかるのかに思いを巡らせながら僕は自転車を漕ぐなどしていた.そしてそれらを書いた人が何を考えていたのかも.
場所に記憶が降り積もって溜まってゆくという経験は,それこそ旅行でも定住でもかならず出くわすものだけれど,無意識にあるいは意識的にその記憶を避けようと,ある道を避けて通るということがあり,多分この道も,そのうち通れなくなるんだろうと思っている.
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