Saturday 14 July 2012

AM0300

午前の3時にはっきりと起きていたことは,殆どないと思う.
深夜まで勉強する場合も,だいたい 2時台には寝るようにしている気がするし
(もともと睡眠はしっかりとるほうで,こういうことをするのは主義に反するのだけれど,
理数系でない勉強の場合まあ,こうなることもあるのだろう.理数系とかの場合はむしろ寝るべきです.ぜったいに)
徹夜したことも,記憶の限りでは一度しか無い.
京都に来てから久しぶりの友人が京都に遊びに来るというので,
みんなで友人の下宿でいろいろやったとき.

そんなわけで僕にとって,午前の3時はほとんどの場合,“ふと目を覚ました” という時間なのだ.
このくらいの時間は,「早朝の始まり」と,「深夜の終わり」が交錯するころだと思うけど,
僕は大体の場合,非常に静かな早朝として知覚している.


午前3時といえば,いわゆる丑三つ時の頃.
ふっと目が醒めて,時計を確認する.だいたいのばあい,明け方の5時くらいかな,と思いながら.
3時 という表示を見て,妙な時間に起きたな,とか思いつつ,周りの音に耳を傾けてみる.
3時,まだもう一度寝てもしばらくは寝られる時間で,だからそんなに焦ることはない.
それにこういうばあい,どういうわけか目が冴えていることが多いのだ.
真夏でもなければ,外の冷気が仄かに心地よい.
窓際に寄って,そとの景色を眺めたりもする.
街もこのころにはすっかり眠っていて,とても静かだ.
水を飲んだりして,しばらくその早朝を楽しんで,再びベッドに戻る.
時にはそのまま寝られないこともあるけれど,それは辛くない寝られなさなのだ.

早朝といえばいつも思い出す光景がひとつあって,
小さい頃,たしか小学の二年生くらいだったと思う.
家族で旅行に行った時,早朝に目を覚まして,ホテルの窓からふと外を見て,
日の出の少し前,薄明るい光の中で,街がひっそりと寝息を立てていて,
そのなかに,一台のトラックが通りすぎる音がする,
という,ただそれだけなのだけれど,非常に美しい情景として,
今に至るまで心にとどまっている.
早朝が好きになったのはこれ以来だったかもしれない.


この記憶から広がる記憶はたくさんあって,その旅行中のこと,
あるいは小学校の 林間学校(この時,僕はなぜか全然寝付くことが出来なくて,明け方になるのをじっと待っていたのだった),


色々な形で繰り返し書いてきたことだけれど,
こうして,季節や時間,風,雲,景色,情景,
そういったものへの愛着は僕の場合歳を経るごとに強くなってきていて,
それは多分,記憶が降り積もっていくことと関係があるのだろう.
つくづく,幸福だなあと思う.




今回は Anonymous さんからお題をいただきました.
ありがとうございます.ほんと嬉しいです.
最近更新が滞りがち,たまにしたかと思ったら断片的なメモばかりで申し訳ない.
お題は常に募集中 ですので,お気軽に投げてやってください.

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