Thursday 11 April 2013

家に帰ってから頭のあたりが重い感じがしていて,少し風に当たろうと思って外へ出た.
ぼうっとしながら歩いていると,いつの間にか山が近づいて来ていて,
少し興味があったのと,まだぼうっとしていたので,さらに山へ向かって進んでいった.
気がついたら 2時間弱経って,遠目からは重なっている山と山の分かれ目が見えるところについていた.
あてもなく歩いてこんなに遠くまで来るのはどちらかといえば珍しい.
日も暮れかかっていたから近くを通ってるはずの公共交通機関を意識しながら少し歩いて,
帰りはそれに乗って市街地まで戻ってきた.
五百円玉ないし千円札あたりは財布を持ってない時でもだいたいいつも持ち歩いている.
その習慣がたまには役にたってくれたわけだ.

山の方のすこし肌触りの違う空気に触れると,よく寺田寅彦氏のことを思い出す.
森のなかの涼しさ,というようなものについて,いくつかの随筆で触れておられた記憶.
神社がいくつかあって,全部素通りするのも申し訳なくなったので,ひとつお詣りした.
見知らぬ神社だけれど,森と山に抱かれて,すごく雰囲気がよいところだった.
お賽銭を入れてしまうと徒歩以外で帰れなくなるので,お賽銭も入れずに帰ってしまった.
またそのうち訪れないと,という気がする.
静かで,すこし薄暗くて,木々と水のある,小さくてもそういう神社が好き.
もっとも八坂さんとかもすごく好きなのだが.

京都―とはいっても,あの辺りは京都に含まれるか微妙だろうけれど―のいいところのひとつは,
そういう神社があちこちにあるところ.

川沿い.結構北の方のはず.

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