Wednesday 7 March 2012

相,というのは面相の相であり(そういえば面相筆などというものがあった!)
気相液相 の 相 であり 相互 の 相 であり,宰相 の 相 であり,
なかなかに意味に膨らみのある漢字.
漢字源(学研)を引いてみたら,なんと!!!
「会意.『木+目』の会意文字で,木を対象において目で見ること.AとBが向きあう関係を表す」
まさかの会意でした.

__________
でもこういうふうな「漢字一字」というのは面白いなぁと思う.
漢字1字は1単語に対応するという言い方がある(特に中国語とかについて).
しかし一方熟語という形での単語の一部を形作ってるのも確かで,
日本人的には それを含む複数の熟語の集合+訓読みでの意味 辺りで把握してる気がする.
そこで,単漢字を見た時には結構熟語を思い浮かべるものだが,その時思い浮かぶ熟語も,
その人の全体としての興味の方向・その時の気分・考えてたことの履歴 辺りを反映する.
相 で言えば僕は phase としての相が頭に出てきた.液相とか気相とか.
でも多分相談の相とかもありえただろうし,内閣についてのニュースを読んでたら首相の相になっただろう.
こういう心理テスト()みたいなものもあると面白いだろうなと思う.
100個とか漢字が書いてあって,それぞれ最初に思い浮かんだ熟語を書く.
自分でそれらを眺めてうーん,と見つめたら多分傾向みたいなのとか,
それぞれの漢字で自分に影響を与えた要素が見えてくる.楽しそう.

話はそれたけど,日本語における単漢字,というのは,ことばの構造としてどういう位置づけなのか.
単語を形作る/ 彩る要素,という言い方はアリかなぁ.
ドイツ語とかはガンガン要素をくっつけて行って,長い単語ができるらしいけど
(そういえばクーゲルシュライバーみたいなネタは英語圏でも出るらしい),
その要素みたいなランクかもしれない.
後は,そういう要素が名前に入って全体として,熟語のように specific では決して無いものの
また意味のようなものを創りだす,というのもなんかいいですね.
名前の意味,ということについては,japanforum の この記事 とかみてて思ったのだけれど,
日本の名前みたいな雰囲気の「意味」ってのは案外印欧系には薄いのかも?
語源たどるとかではなく,漢字が意味を織り成して名前をつくってる,というかんじ.
そういえばファンタジーとかでそういう魔法があったような. 
どうなんでしょう,日本語にとって漢字はなんなんでしょう.
ヒエログリフでも表音表意両方使ったんだっけ.そんな単純な話でもないか.



今回は匿名 さんからtitle いただきました.ほんとうに有り難うございます.


相 をじろじろ睨んでたら色々妄想がふくらんだ.
そして文章が整わないままな感じ.
そしてさっきから文章中の漢字が非常な自己主張を持って飛び出てきてやや居心地が悪い.
ほんとにどういう人達なんだろう,この方々は.
少なくとも僕は大好きです.が.

No comments:

Post a Comment