Thursday 29 March 2012

I'm back!!!

無事に帰還しました.大変楽しかったと共に,よい経験が出来ましたー.
この旅行に纏わる記事について,帰りの機上で少し書いたので,
やや文章が崩れているところがありますが,「原文を尊重してそのまま掲載」します(笑).
幅にだいたい合わせた改行のみ行いました.

旅行記といった類のものは,概していえば,その旅行先に関する一種のspoiler だと思う.
今回の旅行は,UKを訪れたのはこれが初めてではなかったのにも拘わらず,

一人旅という点においては僕にとって初めての経験だった. 

一人旅という点については---そう,端的に「楽しかった」というのがいいのだろう.  
誰かは「迷う」ことが一人旅の楽しみだと教えてくれたけれど,
多分,それは正しい(一人旅の経験の殆ど無い者がいうべきことでもないけれど).
 
誰かが側にいたなら決して表層に現れなかっただろう心の中の小さな小さな傾きにも耳を傾けて,
ちょっと歩いてみては,知らない何かと出会うようなことができる.

旅行の前は一人は寂しいよなぁとか色々心配していたけれど,全然そんなことはなくて,
本当に気ままで楽しい,そして心に残る旅行になった.

 

こうして「迷う」ことが旅の楽しみの一つであるなら,
それは多分未知のものと出会うという楽しみにも通底するところがある.
今回僕が経験したように,全く 期待していなかった所で思いがけないなにか,
綺麗な建物や景色であったり,街全体の雰囲気であったり,何かの展示やイベントであったり---に
遭遇するというのは,なんといっても心躍る,素晴らしい瞬間だ.

その点から考えれば,おそらく殆どすべての旅行記はやはり,その楽しみを奪いうるし,

特に僕の視点から言えば,
「僕が旅先で思いがけず目にしたこんなところ」を他の人とshareするこ とは,share という行為を伴っているのに,
逆に僕が経験したのと同じようなうれしさを彼/彼女から奪い去ることに繋がってしまうのだ.
これは,僕の本意ではない.

でもやはり,自分のためにも記憶が鮮明な今のうちに色々なことをまとめておきたいし,

それを,たとえ誰と判らずとも誰かと分かち合うという行為にはなかなかに抗いがたいものがある.



 

そこで,結局のところ,旅行記は lesguillemetstr という別のblog を作って,
そこに徐々に書きながら上げて見ることにした.
lesguillemets と trip の tr. Journey なのかも知れないけれど,
またどこかに行くことがあれば,気軽に使える場所にしたい.

一日を場所ごとにいくつかに区切って,それぞれ read more をつけることで,

できるかぎり上につらつら書いたような問題を避けられればと思う.
 
それから,文章以上に,写真は凶悪なspoiler となる.

一人旅では自分の他に旅の記憶を分かち合うものはどうしても限られてくるし,
旅行したことを纏める上での資料になればとも思って写真はちょくちょ く撮ってきてある.
しかし,どこかに行った時に「あー写真で見たことあるわー」というのは,しばしば感動を薄めてしまう.
勿論写真でいくら見ても,実物は 全く違った情報量と存在感を持ってせまってくるし,
実物すら何度見ても感動が色褪せないようなものも存在する.
しかし,全くあるいは殆どイメージを持たな いまま,
まさに「そこになんかあるから」というような形で街や場所を訪れる時,
或いは歩いたらたまたま行き着いた,というような時,
そういった時の,場所 そのものが直接心に働きかけてくる心地よさ,新鮮な快感は,
一度きりのもので,かつ,何事にも代えがたい.
その辺りを考えれば,写真を上げることにはどう しても躊躇せざるを得ない(例えば名もない教会ならいくらもあるけれど,
都市の中には観光地としてはマイナーでありながら,
UK内での地理的・経済的諸々の条件のために,他に類のない雰囲気を湛えていると思われるものもあって,
そ ういうものを初めて見る感動を失わせてしまうかもしれない罪は重いと言うべきだろう).
 
色々考えた結果,これについても別のblog を用意することで対処しようとおもう.


先に書いたlesguillemetstr は文章のみで,

lesguillemetstrph(予定) にはこれに写真を加えたものを上げてゆく.
2つの差分は写真とそのキャプションだけなので,好きな方を選んで読んでほしい.

今思いついたけれど,固有名詞 を一切伏せるのも面白いかも知れないな.しないけど.
 

21:30 GMT, 22:30 BST, 06:30 JST.


成田へ向かう飛行機の機上で,緩やかな眠気を感じながら.


左手後ろ側に,三日月[[要出典]]が出ている.

飛行機に寄り添うように,しかしじきに隠れてしまうのだ.
見えるのは翼に付いている光と,月だけ.実に美しい.

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