Tuesday 28 February 2012

Pax Britannica

ふっと僕が「ぱくすなんちゃら」とかいうたために話が出たので調べてメモ.
まず pāx で引くと,
pāx, pācis  f. 平和,講話,和議.
などと出ている(Classica Grammatica Latina. 白水社).ここで pāx は第3変化1類 と呼ばれる名詞で,
pācis はその属格(genitive, 名の通り所有を表す.poēta : 詩人 に対してpoētae が属格: fīlia poētae 詩人の娘).
主格,属格,性の3つを覚えるのは,
(ついったより) というような話があるようだ.
さてここで pāx の活用を書いてみよう.nominative singular 以外は pāc-が共通,
以降はこの類に共通な語尾.ただし中性名詞はまた違うようだ.
また lēx f. (法律,etc.)は lēgis, ... となる.
なおこの表は blogger のinterfaceでは普通には打てないっぽかったのでタグ手打ちした.
やっぱりこういうこともあるからHTMLはちょっと勉強したい.今回は調べ調べして書いたのです.ちょっと大変だった.

格 casesingularplural
主格(nominative)pāxpācēs
属格(genitive)pācispācum
対格(accusative)pācempācēs
与格(dative)pācipācibus
奪格(ablative)pācepācibus
おおまかに言うと
  • 主格は普通に主格.呼格(vocative):呼びかけの時の格と同じ形(少なくともこの場合は).
  • 属格が所有.
  • 対格が直接目的語,
  • 与格が英語で言う to, towards, for のような関係(但し位置的関係---He went to townのような---は含まない),及び間接目的語.
  • 奪格は from, with, by, in, at の辺り.ラテン語では格でこれらを表せるが前置詞もよく使われる.
    < 例えば前置詞 ex (out of とか) は奪格を取る.僕のユーザ名は ex umbra in solem というラテン語からとっているのだけれど, umbra (shadow) は umbra, umbrae, f. で第1変化名詞. ex umbra という時の umbra はだから奪格(多分)で,正確には umbrā ということになるのだろう.>
のような感じ. 格はここでは主眼ではないからまあ流そう(この辺りイタリア語ではどうなってるんだろう).

さてこの辺りを目処に,ちょっと文例探してみましょうか.wikipedia とかも強い味方.
  • requiescat in pace ("let him rest in peace"). 所謂R.I.P.
    ここで in pace に注目すれば,これは pāx の奪格 pāce なのだろう.
  • si vis pacem, para bellum("if you want peace, prepare for war").
    ここで pacem は対格.si が if に対応しているっぽいけど仏語も siやね.
  • Columbae imago pacem quoque declarat.  (wikipedia ラテン語のの項:columbae は鳩.)
    columba が単数主格, columbae が単数属格,単数与格,複数主格のどれかで,imago が imāgo, inis, f. an imitation, an image, などと出ているところからすればおそらく属格.ここでは鳩の話がメインなので columbae が最初に出てきているのかも知れない.declarat の不定形がちょっと今の手持ちと時間からはわからへんけど,おそらく declare と root を share するあるいは root そのものの動詞,3人称単数直説法現在の形かなぁ."love" の amāre のそれが amat ってのもそれっぽい.
    追記---"動詞の代表形(辞書の見出し語)は,通常,不定法ではなく,直説法現在の1人称単数で"あるそうだ( Classica Grammatica Latina. 白水社.) この感じなら declarat で調べるべきはdeclaro の辺り……かな?ということでやってみると案の定 dēclālo, āvi, ātum, 1, v.a., to make clear, plain, evident, to show, declare, etc. と出ている(iPad のこのアプリ より).
dative の例とか探したかったけど時間も時間なので寝よう.ラテン語楽しい.
寝ようと書いてからはや30分. 最後の文章について調べたりしてたらこんな時間になった.
このフォントでの ā とかは気に入らないなぁ.



 最近 running out of time 感が酷い.よくない.

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